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2026/03/31 (火)
第1回
鍼灸師が餃子?と言われる理由
「鍼灸師が餃子?」
最近、よくそう言われます。
実際に牧鍼灸院のホームページをご覧いただくと、
施術内容や料金の説明よりも、餃子の話が多く並んでいます。
「ここは鍼灸院なの?」
「餃子屋さん?」
そう思われても、無理はありません。
けれど、この餃子には
私なりの“理由”があります。
きっかけは、患者さんとの会話でした
施術中、よくこんなやりとりがあります。
「体が冷えていますね」
「何を食べたらいいですか?」
東洋医学では、体の状態に合わせて
食材を選ぶ「食養生」という考え方があります。
たとえば冷えが強い方には
身体を温める食材をおすすめします。
「生姜は体を温めますよ」とお伝えすると、
「チューブの生姜でいいですか?」
という、とても現実的なお返事が返ってきます。
そのたびに感じていたのは、
“正しい知識”と“日常の暮らし”のあいだにある距離でした。
「分かっていても、できない」という現実
さらに、こんなお声もあります。
「本当はにんにくが好きなんですけど、家族が食べないので…」
「結局、みんなと同じものを食べています」
体のことを考えたい気持ちはある。
でも、家族の食事もある。
自分だけ別のものを用意するのは難しい。
これは多くの方が抱えている、
とても自然でやさしい悩みです。
だからこそ私は思いました。
“身体を整えること”は、我慢して続けるものではないのではないか。
「食べたい」は、身体からのサイン
東洋医学では、
「食べたい」と感じることも
身体からのサインのひとつと考えます。
すべてがそうとは限りませんが、
今の体の状態を映していることもあります。
無理に我慢するのではなく、
その声に少し耳を傾けてみる。
そんな関わり方も大切にしています。
餃子は“養生”になる
鍼灸を学ぶ中で、私は強く感じるようになりました。
食べ物には、身体を整える力がある。
そしてふと思ったのです。
「餃子は、養生になるのではないか」と。
餃子は一皿の中に
炭水化物・タンパク質・野菜がバランスよく含まれています。
さらに、
キャベツ・にら・ねぎ・生姜など、
それぞれの食材には東洋医学的な役割があります。
組み合わせ次第で、
体質や季節に合わせた“食養生”ができる。
だから私は、餃子という形で
東洋医学を日常に届けてみたいと思いました。
季節と土地に合った食べ方
もうひとつ大切にしているのが、
季節の食材や地産地消です。
昔からその土地で食べられてきたものは、
いわば「暮らしの中の知恵」です。
その季節、その土地に合った食事は、
自然と身体にもなじみやすい。
難しいことを頑張るより、
日々の暮らしの中で整っていく。
そんな東洋医学のあり方を、大切にしています。
私が本当に伝えたいこと
ここでひとつ、お伝えしたいことがあります。
私は「鍼灸院に来てください」と
強く言いたくて、この活動をしているわけではありません。
ただ、
「鍼灸」という選択肢があることを知ってほしい。
そう思っています。
鍼灸は、
つらくなってから行く場所ではなく、
不調になる前に、
少し立ち止まり、整えるための方法でもあります。
餃子は、その入口です
鍼灸や東洋医学は、
少し難しく感じられることがあります。
だからこそ私は、
もっと身近な「食」から伝えてみたいと思いました。
餃子は、その入口です。
これから「未病」の話をしていきます
・なんとなく体がだるい
・疲れが抜けない
・眠っても回復しない
・気分が落ち込みやすい
病院に行くほどではないけれど、
確かに感じている不調。
東洋医学では、これを未病と呼びます。
未病は、まだ病気ではありません。
けれど、そのままにしておくと
体も心もバランスを崩していきます。
だからこそ、
未病のうちに整えることが大切です。